習い事で知り合った男性が、突然近くに引っ越してきてストーカーに。出会った習い事先にも協力をしてもらって退会を促した話

習い事で知り合った男性が、突然近くに引っ越してきてストーカーに。出会った習い事先にも協力をしてもらって退会を促した話

【性別】女性
【年齢】(ストーカー被害を受けた当時)
30歳
【職業】(ストーカー被害を受けた当時)
会社員

【住まい】(ストーカー被害を受けた当時)
実家で親と同居





【ストーカーされる前の日常生活】
平日は会社に行き、夜も飲みに行ったりしていた。
週末はたまに習い事の歌のレッスンや、フラワーアレンジのレッスンに行っていた。




【ストーカーに気付いたきっかけ】
全然それまで違うところに住んでいたのに、突然何の脈絡もなく、私の実家と同じ最寄り駅に引っ越してきて、「同じ駅だから一緒にレッスンに行こう/帰ろう」と声をかけられるようになった。
それまで何度かうちの3駅先くらいの繁華街の周辺は好きだと言っていたが、だったらそっちに住むのが普通なのになんで・・・という思いがそれを聞いた時はあった。

【ストーカーされた期間】
1年くらい




【ストーカーに気付いた時の心境】
歌のレッスンのメンバーだったが、その当時クラスみんな仲が良くて、年賀状とかをやり取りしていたため、自宅住所がばれていたのが怖かった。
また、会社もバレているので、駅や自宅付近ではってたりして、と思うと夜道を歩くのも怖かったし、気持ち悪かった。




【ストーカーはどんな人か】
歌のレッスンの男性メンバー。
年は2つくらい上で、会社員。
親に言われた通りのレールの上をずっと走ってきて、(言い方は悪いですが別に育ちがいいわけでも、いい学校を出た、いい会社に入っているわけでもなく、ただただ自分の考えがなかっただけ)、女慣れもしていない風。
たぶんそんな彼の人生の話を聞いていていらっとしたときに「もっと自分の考えとかないんですか?」とか言ったことが応援していると思われたのと、レッスンの時に先生の指名でデュエットみたいなことをしなければならなかったので勘違いしていったと思われる。




【具体的にされたこと】
友人曰く、レッスンのたびにじっとり見られていたらしく、多いときは週1のペースで飲みに行こうとかの誘いがあった。
それ以外はどうでもいいメールとかも来て、何時ごろいつも帰宅しているのかとかも何度も聞かれて、ただただ気持ち悪かった。
誕生日には自宅に花が送られ、自宅もバレているんだということを思い出させられて怖かった。




【相談と助けてくれた人】
同じクラスの男性メンバー+先生が、本人を問い詰め、どういうつもりでやっているのかとかを聞いてくれた。
また、女性メンバーは私が一人にならないように一緒に帰ってくれた。
レッスンを開催している会社にも先生から相談してもらい、最終的には「ストーカー行為をするものは退会」というルールを作ってくれて、ストーカーを退会に追い込んでくれた。




【ストーカー対策】
ぼーっとせず、きょろきょろ周りを気にしながら歩く、なるべく同じような時間帯に帰らない、折り畳み傘を常に持って歩いた(もし突然現れた時に攻撃できるように)レッスンのメンバーにはよく相談をさせてもらっていた。




【強烈な出来事】
あまりにも飲みに行こう、とうるさかったので、一度行けば収まるだろう、と思い、2人でランチに行った時に、しょうもない話ばかりするので、もっと自分の意見とか考えをもって生きて行った方がいいと思う、などと注意したら泣き出し、手をつかまれて「友達になってください」と訴えられた。
そんなことをする30過ぎの人がいるとは思わずびっくりした。
それ以降、何度も家に呼ばれた(メンバーを呼びたいから下見をしに来てほしい、というまたしょうもない誘い文句)。
レッスンを退会して2年後くらいに、「お話があるんですけどあえませんか」というカードが添えられて自宅に花が届いたときは、受け取りを拒否したが、思えばその配達員が本人だったとしたらこわかったな、と後から思った。
(対応したのは母)




【解決のきっかけ】
同じクラスの男性メンバー+先生で厳しくもうするなと言ってくれた。
問い詰められた本人は「お話がしたいだけ」といっていたらしいが、本人が嫌がっているんだから、ほかに友達を探せ、と言ってくれたらしい。
レッスンを運営している会社も、本人に連絡をし、迷惑行為はこまります、という説明をしたうえで、退会を促してくれた。
本人の気持ちが収まったわけではなかっただろうから、それはそれで自宅も、レッスン日もネットに出ていたのでいつレッスン会場に行けばいる、ということがばれている以上怖かったが、それ以降とくに連絡はなかった。




【ストーカーのその後】
友人のアカウントでfacebook検索をしたら、人とうまくやってくためのセミナーみたいなちょっと怪しげなセミナーに多数参加していることが分かった。
元気で入るらしいが、引っ越したかどうかは不明なまま。




【現在の生活】
解決して10年以上たった。
私自身は実家を出たので、特にもう問題はないと感じているが、実家がわかっているので、両親に何かないかは心配をしていた時期もあった。
さすがに10年たっていれば、怪しげなセミナーなどにもいっていることだろうし、ほかに気になる人を見つけたんじゃないかと思う。

【学んだこと】
自分が全く気がない人とは、一緒に食事に行ったりしないほうがいい、無駄にやさしくしないほうがいいということを学んだ。



【当時の自分へのアドバイス】
どう思い返しても、反省するとしたら、一度一緒に二人でランチに行ったことだけがまずかったと思うが、それ以外は差し当たって相手に気を持たせたようなことがなかったように思う。
歌のレッスンで一緒に歌うのは、普通にあることだし、先生にアサインされたことだし、帰り道が一緒であれば帰るだろうし、なにか相談されれば無碍にすることもないと思うので…