転職した先で直属の上司がストーカーになったけど、結局、彼を会社から追い出すような形になった

転職した先で直属の上司がストーカーになったけど、結局、彼を会社から追い出すような形になった

【性別】女性
【年齢】(ストーカー被害を受けた当時)
28歳
【職業】(ストーカー被害を受けた当時)
会社員

【住まい】(ストーカー被害を受けた当時)
実家で母親と二人暮らし。結婚を控えていた





【ストーカーされる前の日常生活】
違う職場で働いていた。
婚約したのをを機に派遣社員から正社員で、被害にあることになったその会社に就職した。




【ストーカーに気付いたきっかけ】
逃げ場のない給湯室に、必ず一緒に入ってくる。
普通は一緒に入ってきても用事が済めば出ていくし、背後から近づくなんていうことはしない。
もともとからデスクでも距離感が近かったが、この時にようやくそうなんだと気づいた。

【ストーカーされた期間】
約2ヶ月




【ストーカーに気付いた時の心境】
怒り。
これまでも指導中にスマホをみればすぐに「仕事中だぞ」と、まるで監視しているかのように言ってきた。
このことなども全部思い返せば人の感情を煽りたいだけのものだったとわかったから。




【ストーカーはどんな人か】
男性。
外見は普通。
でも挙動が不自然。
当時42歳ぐらいだったと思う。
会社員(同じ会社)上司と部下。
きっと今まで誰にもきちんと相手にされなかったのに、私が入社すぐだから上司とはうまくやりたい、仲良くしようと努力してしまったから。




【具体的にされたこと】
給湯室で真後ろに立って、手が当たったような雰囲気で、ふとももあたりに手の甲があたる。
帰りの駐車場で待ち伏せ。
業務上で知り得た番号からのSMSでデートの誘いなど。
休日にもまるでつきあっているかのようなメールを送ってくる。




【相談と助けてくれた人】
他の部署の男性に話した。
問題視をしてくれて、本人に注意をしてくれた。
私が悩んでいることに、一緒になって、それはおかしいと認めてくれたことが有り難かった。
女性に相談しても自分も我慢している、みたいなことで終わってしまったから。




【ストーカー対策】
服装などが誘発するといわれたから変えた。
そんなことで変えるのもふにおちなかったが、スカートを長くしたり、メイクを変えたり。
あとはすきをみせないことと、なるだけ距離を取るようにした。
配置換えも希望した。




【強烈な出来事】
テキストメールにおしりペンペンするぞ、とか書かれていたこと。
毎朝、おはようなどとテキストで送ってきて、休日も送ってくる。
無視したらしたでおしおきするとかどうとか書いてあり、冒頭のような表現があったときにはぞっとした。
電車の吊り革?を盗んだことがある、みたいことを書いてあって、それは犯罪だと、返信したい欲求を煽るようなことを送ってくる。
とにかくメールの内容が気持ち悪かったので、強烈で印象的だった。
最後は送られてきた内容を解決に導いてくれた人に見せることになった。
他の人間が助けもしないのに面白半分で見ていたことは、あまり気持ちよくなかったけど、結局そういう飲み会の席があったから、このような形で問題視されることになったのかもしれない。




【解決のきっかけ】
別の部署の人に、最初は雑談程度で話した。
相談しようと思い、その人の元に行ったのではなく、たまたま飲み会があって、お酒を飲んでいる間に今の部署で困ってないか聞かれ、話した。
そもそも話さなかったのは、そういう関係に直結する部署の立場がある人だったので、簡単に話してはいけないような気がしていたから。
結局は本人に注意がいって、加害者は元から周囲とうまくやれないタイプで、あとから聞いた話、仕事もできなかったらしく、それから1年後ぐらいには退職した。




【ストーカーのその後】
数年ぶりに、彼の地元のスーパーにたまたま立ち寄ったらいた。
退職後には居場所がわからないというような電話が会社に家族からあったので、さすらっているのかもしれない。




【現在の生活】
10年。
幸せな結婚生活が続いたいる。
そんなことも若いうちだけの悩みだったなと思う。
当時の自分は未熟で、そのような手段しか取れなかったが、社会的な立場を追い詰めるまでしなくてもよかったのでは、と今では思える。

【学んだこと】
正義感で断罪してしまったけど、我慢ではなく穏便にことをすませる。
そういう手段をもつこと。
それも大人としては必要なこと。



【当時の自分へのアドバイス】
当時は転職したばかりで、仕事への自信のなさから、周囲との馴れ合いの関係を築くことでそれをカバーしようとしていた。
その弱さが招いた一面もある。
自立した女性として毅然に振る舞うようにするのは、大切なこと。
必ずしも立場が弱いからといって弱者とは限らない。
こういう問題を取り扱うときは慎重にならなくてはいけないと、アドバイスしたい。