コーラスの仕事をしていた時、生徒(70代女性)からストーカーをされた。生理的に無理なタイプだったので徐々に距離をとり、最終的に引越したので心のモヤモヤは晴れた。

コーラスの仕事をしていた時、生徒(70代女性)からストーカーをされた。生理的に無理なタイプだったので徐々に距離をとり、最終的に引越したので心のモヤモヤは晴れた。

【性別】男性
【年齢】(ストーカー被害を受けた当時)
24歳
【職業】(ストーカー被害を受けた当時)
ピアニスト

【住まい】(ストーカー被害を受けた当時)
実家から引っ越して母親と2人暮らし





【ストーカーされる前の日常生活】
社会人だったため毎日仕事に行っていました。
母とはこれまで以上に良い関係を築けていたように思います。
仕事をし始めて金銭的に余裕が少し出てきたこともあり、友人とはよく遊びや食事にに出かけていました。
仕事がメインのようになりかけしんどい時期もありましたが、充実はしていたと思います。




【ストーカーに気付いたきっかけ】
不自然なところでばったり会うことが増えたことです。
職場が知られてからその辺りをうろうろしている姿を後ろから見かけたこともありました。
また、私のことを気にしている・私と会った時不思議な運命のようなものを感じているなどといった内容の手紙や留守電があった時です。

【ストーカーされた期間】
気づいてから2年ほど(今も間接的ではありますが手紙などが送られてきます)




【ストーカーに気付いた時の心境】
嫌悪感と気持ち悪さでいっぱいになりました。
その上、いつどこで会うか恐怖心もありました。
結果的には、幸いひどいことをされるまでには及びませんでしたがとにかく関わりを持とうと必死な様子が気持ち悪くて仕方がなかった気がします。
嫌悪感も強かったため話をしているだけだというのにそれすら嫌で、生理的に無理という感情を始めて知ったように思います。




【ストーカーはどんな人か】
当時勤めていたママさんコーラスグループの生徒さんでした。
70代の女性で、メガネをかけておりしっかり物を言うタイプ。
なのでリーダー性がありまとめる存在ではありましたが、周りからは少し「怖い人」と思われており他の方は一歩退いたところで接していました。
ですが、はっきり言う面がありながら本人曰くガラスのハート。
誰かのひとことで一喜一憂してしまう性格で、ずっと引きずりそれが体調に影響することもあるよう。
私とはただの生徒と先生という関係でした。
ストーカーに及んでしまったきっかけを考えると、これは一緒に仕事をしていたコーラスの指揮者から聞いた話なのですが、彼女が「自分の歌声がいちばん綺麗だと(私が)言ってくれた」と言っていたそうです。
思い当たるふしはこれといってなかったのですが、よく思い返すと彼女も入っているソプラノパートの練習時に褒めたことかもしれません。
全体を褒めたつもりがまさかそんな風に解釈されるとは…といった感じですが。




【具体的にされたこと】
そこのコーラスの仕事は週1だったため、気づいた時にはその仕事終わり毎回でした。
駅まで送るとしつこく言われついてこられることがほとんどでした。
その時、なんとなく身体の距離が近かったように思います。
特に話すこともなくついてくる様子から隣に居られるだけで良い、という気持ちが見えていました。
その道中でもわざと階段を登り、めまいがするから手を繋ぐと言い出したり。
(もちろん振り払いました)
あとはバレンタインなどイベントごとに何かをくれますが、その中に手紙が入っていました。
また、しまいに手編みのマフラーや人形が入っていることもありました。
手紙に関しては、その仕事を辞め1年くらいが経とうとしている今でさえ送られてきます。
当然、新居の住所は教えていないため母の家や、転送届を行なっているのでうちに届いたりします。




【相談と助けてくれた人】
同じコーラスで仕事をしていた指揮者も実はストーカーにあっていたようで、別の仕事を終えた後になぜかばったり会ったり電話がかかってくるなどでまいっている様子でした。
なので、指揮者の先生とはお互いに相談を通り越した愚痴になっていました。
指揮者は女性だったので話す分にはさほど問題ないと、食事会などの時はわざと自分が横に行き私がストーカーの横の席にならないよう庇ってくれていました。
あと、気心知れた友人には半年01年後くらいには話していました。
嫌悪感を感じてはいましたがおそらく50ほど年が離れており、その割にどこかポエムじみた手紙を送ってきていたので逆にネタにしていました。
実際同じ人からのストーカーを経験している人、この体験を笑って聞いてくれる人 の2人がいたためかなり心は軽くなっていたように感じます。




【ストーカー対策】
なるべく関わりを持たないよう物理的に避け、うろうろしている道が分かってからは毎回帰るルートを変更していました。
また、相手が帰るタイミングとかぶりそうな時は一度お手洗いで時間をつぶすなど時間に差を作っていました。
もし話し相手になってしまっても、今までのように愛想はふりまかずひたすら急いでいる感を出したり電話しているフリ、スマホに夢中なフリなどで入ってくる隙をなるべく与えないよう心がけていました。




【強烈な出来事】
とある演奏会終わり、お客さんを見送っている時に髪の毛を触られたことです。
彼女は会場を1番最後に出たのですが、おそらく私と話そうと狙っていたのだと思います。
そしてあくまでもお客という立場のたわいない話をしていた時、急に「後ろ髪なんか変だよ」と触ってきたのです。
反射的に振り払いましたが、その日を境に泣きの留守電や反省と後悔の内容の手紙などが送られてくるようになりました。
私が振り払ったことによって嫌な気にさせたのではないか、それを反省するあまり毎日泣いています、といった内容の留守電や手紙が約1年間続きました。
触られたこともですが、このことの方が衝撃的です。




【解決のきっかけ】
自然消滅でした。
ストーカーに気がついてから1年ほどの間で日に日にひどくなってきているることも目に見えていたので、まず物理的に距離をとりました。
踏み込みたくてもその時間を作らないことで徐々に相手も関わってくる時間が少なくなり贈り物も減りました。
電話は、元からほとんど出ていなかったのですが、着信拒否をすることで相手に諦めさせました。
また、仕事を辞め引っ越したこともあり会う機会が減ったということも大きいと思います。




【ストーカーのその後】
現在もコーラスに通っているようですが、前の職場関係の人とはほとんど関わりがないためこれ以上のことはわかりません。




【現在の生活】
1年が経とうとしています。
環境をガラッと変えたので会いにくる可能性もなく、すっきりしています。
正直ネタにしてはいましたが、今思えば彼女と会うことになる曜日はなんとなく朝から憂鬱でした。
顔が浮かぶだけで嫌悪感を覚えることも初めてで戸惑いも大きかったように思います。
仕事をし、趣味をぼちぼち行う生活なのでそこが大きく変わったことはありませんが、何かひとつ大きな問題が解決したような満足さはあります。

【学んだこと】
自分の言葉がどう解釈されるかはわからないことです。
気づかないうちに人を傷つけたり、思わせぶりな態度をとったり、知らずのうちに相手の精神状態をおかしくしているかもしれない。
なので発言には十分注意し、誤解を招きそうなことが事前に分かればしっかり説明するなど後悔しないように生きていきたいと思いました。



【当時の自分へのアドバイス】
褒めることや、愛想を振りまきすぎることは決していいことばかりではない。
それが「いい人」で止まればさほど悪くはないが、自分のことを「好き」だと勘違いされることもある。
しかも思わせぶりな行為を取っていないのが明らかな時でもそうなってしまう時はなってしまう。
なので本当に好きであったり大事な人でない限り、良すぎる言葉(あなたが1番だよ、など)を軽く言わないようにしよう。
何かもし伝えたい時はありきたりな言葉を使っていこう。
といった感じです。